Swift for文による繰り返し処理

今回の記事ではSwiftのfor文による繰り返し処理についてまとめていきます。

for文とは

Swiftのfor文は配列や辞書などの複数の要素を持つ型の要素を順に取り出し同じ処理を行っていく繰り返し処理の構文です。
繰り返し処理は要素数分実施され、空の場合は処理が行われません。
各要素に同じ処理を行いたい場合に用いる制御構文となります。

for文の利用方法

基本構文

for文の基本構文は以下の通りです。

for 要素名 in コレクション {
    各要素ごとに実行する処理
}

コレクションにはSequenceプロトコルに準拠した型のみ指定できます。
Sequenceプロトコルに準拠した型の代表的なものとして配列を表現するArray型やキーバリュー型のデータを扱うDictionary型などがあります。

利用例

Array型の繰り返し処理を行う

Array型の要素をfor文で取り出す場合、取り出す要素の型は取り出す配列に準拠します。
例えば、[String]型でfor文を利用する場合、取り出される要素の型はString型です。

// 利用例
let priceList: [Int] = [100, 200, 300]

for price in priceList {
    let priceAddedTax = Int(Double(price) * 1.1)
    print(priceAddedTax)
}

// >>> 110
// >>> 220
// >>> 330

Dictionary型の繰り返し処理を行う

Dictionary型の要素をfor文で取り出す場合、取り出す要素の型は(Keyの型 , Valueの型)のタプルになります。

// 利用例
let scoreDict: [String: Int] = ["Ichiro": 300, "Jiro": 150, "Saburo": 200]

for (name, score) in scoreDict {
    print("\(name)さんの点数は\(score)点です。")
}

// 実行結果(順不同)
// >>> Saburoさんの点数は200点です。
// >>> Jiroさんの点数は150点です。
// >>> Ichiroさんの点数は300点です。

まとめ

  • 基本構文:for 要素名 in コレクション { 繰り返し実施する処理 }
  • コレクションはSequenceプロトコルに準拠した型である必要がある
  • 取り出される要素はコレクションの型に準拠する

コレクションの要素を一つずつ取り出し同じ処理を行う繰り返し処理はコーディングしていく上で頻繁に利用する処理です。
難しいものではないと思うのでしっかりと知識として押さえておきましょう。
読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。